社会的サポートや、生活指導、投薬調整で入退院を繰り返しながら、徐々に下降していく疾患を抱えた状態を下降期慢性疾患群と呼ぶ。具体的にはプライマリケアにおいて「2-3ヶ月通っていた専門科への受診が難しくなってきた」と相談があったり「BSCの方針となっております。日常的な管理をお願いします。」と二次・三次医療機関から紹介があり、地域に戻ってくる事例が該当する。また、フレイルを抱える患者も下降期慢性疾患群と捉える。
体重減少:過去1年間で5%以上の体重減少
疲労:過去4週間の疲労感がいつもorほとんど
抵抗:10段の階段を上がる際に休憩or支援が必要
移動:数百ヤード(1ヤード=91.44cm)の歩行が困難or支援が必要
疾患:以下の疾患のうち5疾患以上 (関節炎、糖尿病、狭心症・心筋梗塞、高血圧、脳卒中、気管支喘息・慢性気管支炎・肺気腫、骨粗鬆症、大腸癌・皮膚癌、うつ病・不安障害、認知症、下肢潰瘍)
生物・心理・社会的問題が融合しており、複雑度が高く、健康問題は未分化なことが多い。これらの問題が累積し、症状として現れる。
多疾患併存状態であることが多い
状態に個別性が高く、ケアに正解がないため、倫理的な検討を要する場合がある
多職種の連携を要する
CGA(高齢者総合的機能評価)は評価されているか?
Care the caregiverに関するTips
<aside> 💡 **老老夫婦は支え合っている:夫と妻各々の生活機能が一人暮らしできるかどうか境界線上であっても、二人だと案外助け合ってうまく生活できる場合が多い。まず、高齢夫婦それぞれへの援助(家事援助や介護の代行などの外部支援を活用し、相手をケアする体力と心のゆとりが生じるようにする)を通して高齢夫婦のケアしあう関係をアセスメントして、**互いの理解を深め互いを確かめ合う機会を提供し互いの気持ちやケアしあうことに気づくようにする。老老世帯は夫婦を一つのユニットとしてみて機能評価し、支援ポイントを探す
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